祈り

一旦、下げます。

大切な友達が母を亡くしました。
先々週に遊んだときに、友達の電話越しに声が聞こえてきて、元気そうだったのに。
突然のことだったそうです。

私のお母さんはもう６年も前になりますが、今でも昨日のことのように覚えています。
あれも突然のことでしたね。
あれから色々とありました。
はじめはみんな、おかしかった。
肩を寄せ合って生きるべきはずなのに、みんな違うところを見ていました。
家庭内が分裂しそうになることもありました。
おまえのせいで全ておかしくなった、と殴られたこともありました。
そのあとお互い大泣きしながら、真冬の中を捜されたこともありました。
一生懸命作った慣れないご飯が、無駄になることもありました。
大学生になり、受験勉強に打ち込むこともなくなり、抜け殻のように過ごすこともありました。
家に帰ったら母が迎えてくれるんじゃないか、なんて甘く淡い妄想に浸りながら、帰りを急ぐこともありました。

でも思うのは、今を生きていてよかったということです。
お母さんのところに行きたい、なんて思うこともよくありました。末っ子気質で甘えん坊の私は母っ子でしたから。
だけど、残った家族もいたし。友達もいたし。今は、友達も増えたし。みんながいる。
もちろんお母さんは知っていると思うけど、義兄さんだっているのよ？
今、私は生きていて幸せです。散々迷惑かけて、迷いながら生きてはいるけど。幸せです。
だから、だから、どうかはやまらないで。
悲しんで、楽しんで、生きていこうよ。
皺くちゃのおばあちゃんになっても、一緒に和菓子でも囓ろうよ。
明日、会いに行くから、どうか。